フリーランスになりたいけど、不安定なイメージがあるし、キャリアの上げ方とかよく分からない…というあなた!
フリーランスは、確かに会社員に比べると収入が不安定です。
しかし、市場価値を上げることができれば、若いうちからでも月に数百万、数千万も稼げる可能性もある、夢のある働き方です。
では、フリーランスの市場価値はどのようにして上げれば良いのでしょう?
この記事は、会社がつまらなくてフリーランスが頭によぎっているけど、色々と不安しかないので動けない、かつての私のような方へ向けて書いています。
市場価値とは

市場価値とは、その名の通り、市場における価値のことで、マーケットバリューとも言います。
市場価値は、言い換えると”必要とされるかどうか”の基準です。
そのため、フリーで食べていくには常に意識しなければいけません。
フリーランスが市場価値を上げるには
ずばり、フリーランスが市場価値を上げるには、
「あなたに仕事を頼みたい」状態を作ること
です。これだけです。
では、「あなたに仕事を頼みたい」状態を作るためには、具体的に何をすれば良いでしょう?
以下、3つのアプローチ方法をご紹介していきます。
フリーランスが市場価値を上げるための3つのアプローチ

3つのアプローチは、下記になります。
- 技術を磨き続ける
- 実績を作り続ける
- 業界を選ぶ
それぞれ詳しく解説していきます。
技術を磨き続ける
「市場価値を高める」と聞いて、多くの人が最初に思い浮かべることが
技術を磨く
だと思います。
しかし、ここではあえて
技術を磨き続ける
としています。
昨今の技術の発展はすさまじく、勉強をし続けていないと、すぐに必要とされなくなってしまいます。
学び続けることが、市場価値を高める最低条件だと考えてください。
その上で
- 専門性
- 経験値
を上げていくのが、「技術を磨き続ける」ということです。
実績を作る
2つ目の実績は、どんな職種・業界・フェーズでもイメージできると思いますので、簡単に書きます。
最初に、ずばり『フリーランスが市場価値を上げるには、「あなたに仕事を頼みたい状態を作ること」』と書きました。
フリーランスとはいえ、仕事はチームで行います(市場価値の高いフリーランスが携わるであろう、大きな案件であれば尚更です)。
大事な大型案件のチームには、クラウドソーシングなどで募集するのではなく、実力・人柄共に信頼できる人に発注しますよね。
では、『実力・人柄共に信頼できる』人になるために必要なものは、何でしょう?
そうです。実績です。
技術と同様に、「実績を積む」ではなく「実績を積み続ける」にしています。
実績を積むことを辞めてしまうと、他のフリーランスと比較して相対的に実績量が減ってしまうからです。
「そんなこと知ってるよ!」と言われるかもしれませんが、市場価値を上げるためには、“継続すること”が最低条件で、それができていることを示すための、実績です。
職種や業種にもよりますが、現在は会社員をしていて、そのスキルを活かして独立する形でフリーになろうとしている人は、会社にいるうちに人脈を作っておきましょう。会社員時代のあなたを知っている人であれば、フリーランスとしての実績がなくても、仕事を任せてもらえるかもしれません。そうすれば、フリーランスの最初の関門である”初案件獲得”のフェーズをスキップでき、なおかつ企業と仕事をした”実績”ができますので、一石二鳥です。
業界を選ぶ
3つ目は、初歩的な所ではありますが、見落としがちな人が多いです。
「あなたに仕事を頼みたい」
と思ってもらうのが最重要ですが、
「あなたにしか頼める人がいない」
という状況を作り出せる可能性があるのも、フリーランスの強みです。
例えば、SNS業界で動画編集のスキルを身に着けてフリーランスになったとしても、現在(2025年4月)は、動画編集者で溢れています。
かなり動画編集スキルが高い人でないと、市場価値を上げられるスタートラインにも立てないくらいのレッドオーシャンになってしまっています。
しかし、”AI士”ならどうでしょう?(現在”AI士”などという職業はありませんが、税理士・司法書士などのAIバージョンをイメージしています)
2025年4月現在、生成AIはまだまだ過渡期にあります。
そんな中、AIに誰よりも詳しい人が、生成AIを自社へ導入する際のアレコレを全部まるっとやってくれて、しかも継続的に教育やお世話までしてくれるとしたら、どうでしょう?
多少高くても、この人に頼むしかない!となりますよね。
ずっと需要が続く・これから拡大していくような業界に身を置くことも、自分の市場価値を高めるコツです。
これから成長が見込めない業界や、レッドオーシャンすぎる業界に飛び込むのは、「市場価値を上げる」という面からみると、得策ではないでしょう。
3つのアプローチのかけ合わせ

日本一や世界一になるまで技術を磨く必要はありません。
実績も、量より質の方が大事ですし、身をおく業界も一つに絞る必要はありません。
3つのアプローチ方法を全て普通レベルにまで上げることができたら、そこからはかけ合わせの世界です。
例えば、下記のような特徴を持つ、Aさん、Bさん、Cさんがいるとします。
Aさん
- プログラムが世界一早く正確に書ける
- チームで仕事をした実務経験なし
- 3~4つの業界知識に精通している
Bさん
- プログラムの会社で5年経験を積み、そこそこのスキル
- 会社員時代からの継続案件やフリーになってからの実績がそこそこある
- IT業界にそこそこ詳しい
Cさん
- プログラミングは素人レベル
- 大きなプロジェクトをやり遂げたという実績が一つある
- 業界知識は広く浅く知識を持っている
まとめると、
Aさん:技術や知識はすごいが、実務経験なし
Bさん:技術も知識も実績もそこそこ
Cさん:技術と知識は素人レベル、一つだけすごい実績アリ
といったところでしょうか。
3人の中では、誰が一番市場価値が高いと思いますか?
技術のAさん?全部そこそこのBさん?Cさん?すごい実績があるCさん?
フリーランスの市場価値としては、Bさんが一番高いです。
想像してみてください。
あなたが、ある企業の重要プロジェクトのチームを作るとします。
実務経験のないAさんは、プログラミングスキル以外のお仕事スキルが未知数なので、候補から外すでしょう。
世界一の早さと技術が必要なプロジェクトなど、そうありません。
Cさんの「すごい実績」というのは惹かれますが、一つだけでは、まぐれで「すごいチーム」に潜り込めただけかもしれません。
実績が一つあるだけでは、重要な仕事は頼めませんよね。
もちろん、「Aさん(またはCさん)でしょ!」という方も0ではないと思いますが、大多数はBさんを選ぶ世の中です。
では、選択肢にDさんがいたらどうでしょう。
Dさん
- プログラムの会社で5年経験を積み、そこそこのスキル
- 会社員時代の人脈やフリーになってからの人脈がそこそこある
- IT業界にそこそこ詳しい
- 多趣味なので、少し詳しい業界がたくさんある
Bさんとの違いは、趣味の業界に少しずつ詳しい所のみ。
たったこれだけの違いで、BさんよりもDさんの方が、市場価値は遥かに高いです。
なぜなら、たとえ趣味でも詳しい業界が他にもあれば、頭の中にある事例や経験を仕事に活かせるかもしれないからです。
もっと言うと、「多趣味である」というプライベートな情報まで出せているDさんの方が、「チームで良好な関係を築いてきた」という実績があると捉えられるので、市場価値が高まっていると言えます。
※市場価値を上げた先に、人脈がある
「あなたに仕事を頼みたい」という人になれば、あなたの周りには、自然と人が集まります。
「ビジネスは人脈が命!」などと言ってセミナーなどに行く人がいますが、市場価値を上げる前にセミナーに行っても、詐欺師のような人脈しかできません。
- 市場価値を上げる(「あなたに仕事を頼みたい」状態になる)
- 自分を必要としてくれる人が増える
- 自分を必要としてくれている人が沢山いる状態でセミナーに行くから、仕事が途切れない
という順番です。
甘い言葉につられず、地道に市場価値を上げていきましょう!
まとめ

- フリーランスの市場価値とは、「あなたに仕事を頼みたい」状態を作ること
- フリーランスの市場価値を上げるには、3つのアプローチがある
- 技術を磨き続ける
- 人脈を作り続ける
- 業界を選ぶ
- 3つのアプローチでそれぞれ普通レベルまで達したら、得意なものをかけ合わせる
- 市場価値を上げると、自然と人脈ができる
市場価値を上げるのは意外とシンプルで、特別な才能よりも地道な努力を継続することが大切であることに気づいたと思います!
フリーランスになることを迷っているなら、少しの副業からでも初めてみてくださいね!